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Vol.18|鈴木智子さん

  • 執筆者の写真: 千住だじゃれ音楽祭
    千住だじゃれ音楽祭
  • 7 日前
  • 読了時間: 5分

今回は「りーるとぅりーる」という親子音楽ユニットでも活動されている、鈴木親子のお母様、鈴木智子さんにインタビューを行いました!


写真提供:足立区観光交流協会 

撮影:加藤有紀


◆だじゃれ音楽研究会(通称:だじゃ研)に関わるようになったきっかけを教えてください。

「千住フライングオーケストラ」というプロジェクトに息子のりょうたと参加した時に、音まちの活動が面白いと感じました。ちょうどその頃2014年の「千住の1010人」の演奏者を大募集していて演奏者が足りないと誘われ、参加したのがだじゃ研に関わるきっかけです。


◆その前からなにか音楽活動に携わっていましたか?

オープンリール*で日本初のテレビアニメに音をつけた、大野松雄さんという音響デザイナーがいらっしゃるんです。それが、手塚治虫の『鉄腕アトム』なんですが、りょうたが小学校に入ったばかりの頃に観た『アトムの足音が聞こえる』というドキュメンタリー映画で、大野さんが「この世にない音をつくる人」と紹介されていて。オープンリールという機械を使えば、自分であんな音を生み出せるんだと知って、りょうたは大きな衝撃を受けたんですね。それ以来ずっと「オープンリールがほしい」と言っていて。そんな時、DOMMUNE*でオープンリールを使ったオーケストラの団員を募集していて、それを知った小学3年生だったりょうたが「絶対行く!」と。それで、一緒に参加することになりました。クリスマスイベントでは、それまでみんなで一生懸命練習してきたオープンリールで演奏をして、それが世界中に配信されるという貴重な経験をしました。さらに、憧れの大野松雄さんと同じ舞台で演奏するという機会にも恵まれて、とっても大きな影響を受けました。「みんなで音楽をつくるって、こんなに面白いんだ」と体感したのがきっかけで、音をつくることの楽しさに目覚めていったんです。それから、親子で音楽的な活動に積極的に関わるようになっていきました。

*オープンリール むき出しの磁気テープをリールで回して録音・再生するオーディオ機器 

*DOMMUNE 音楽やアートをストリーミング配信する日本発のカルチャープラットフォーム


◆だじゃ研の印象と野村さんの印象はいかがでしたか?

はじめは、音まちの中でいろいろな活動を横断的にしている人たちと知り合い、その中にだじゃ研があることを知りました。だからわざわざ「だじゃ研に来ました」というよりも、音まちの活動の中にだじゃ研があるみたいな感じで、全然気負わずにすっと入っていけた印象があります。野村さんは何でもドンと来い!という、すごく懐の広い方だと感じました。だからこそ日常でもふとした瞬間が音楽になる。そんなことが起きたりするのかなぁと。即興をすごく大事にしていて、その日その時に生まれる音がもう2度とないような音や場面だったりする。その面白さに、すごく惹かれましたね。


◆活動日やだじゃ研のいろいろなイベントを通じて、変わったことや影響を受けたことはありますか?

はじめて千住の1010 人に参加した時、例えばマロさんは、ヤギの皮を使った楽器(カバガイダ)を持って来ていたのですが、りょうたが近くで食い入るように見て。それから交流が生まれて珍しい楽器をお持ちになるので色々お話ししてたら、手に持っていた笛をわざわざりょうたにくださったんです。マロさんに会えたからこそ珍しい楽器にも出会えたし、ほかにも「千住の1010 人」に参加していた人たちが面白い楽器を持って来ていたんです。海外からも音楽家のメメットさん(インドネシア)、アナンさん(タイ)にお会いできて、その楽曲を演奏することで異国の文化に触れることにもなったり、いろんな「窓」になっているなと思います。


◆ともこさんご自身についてお伺いしたいです。

私自身は18歳の時から野外教育という、子どもたちと森などの自然の中で活動しながら、協力や自立、自然との関わりを学ぶ教育に携わっています。りょうたも小さな時から一緒に活動していたんですが、彼が音楽にすごく興味を持つようになって。親子でそっちにも足を踏み入れたという感じです。そもそも親子でだじゃ研に来ていて、活動も好きなことが2 人とも似ている感じだけど、きっかけは全部りょうたなんです。りょうたが行くって言うから一緒に行く。そして音の世界にもどっぷり親子で浸かってしまったという感じです。


◆ユニット「りーるとぅりーる」として活動されたのはだいたい何年ぐらい?

りょうたがオープンリールデッキで自分で作品を作りたいって言い始めたのが、9歳の時。彼だけだと海外に作品を送ったりできなくて、それなら2人でユニットを組んで活動していこうということになったのが親子アートユニット「り一るとうり一る」の始まりです。Reel to Reel(リール・トゥ・リール)は、海外でオープンリールデッキのことを指します。もうかれこれ11年経ちます。


◆ともこさんにとってだじゃ研とは?

私にとってだじゃ研…。えー、難しいよね!いや、でもいろんな世界への入り口なのかな。実は、コロナ禍のオンラインでのだじゃ研の活動日は、もう涙が出るくらいおかしくて、様々な世界の人達とも繋がってすごく楽しかったんだよね。だから人も活動もそうだけど、知らないものだったり、世界への入り口なのかなという感じがします。またコロナみたいなことがあったとしても、だじゃ研だったら絶対にそれを乗り越えて、何か新しいことを考えて挑戦できるような人たちなんだと思います。


◆『キタ!千住の1010人』に向けて意気込みをお願いします。

実際に行う『千住の1010 人』は2回目の参加なので、1回目の時に来た人たちが2回目にもぜひ来てほしいなと思っています。初めての人にもたくさん来てほしいんだけど、1回目に1010 人に参加した人がまた今回の1010 人に参加した後に、より面白かった!って思った時に、3回目があるんじゃないかと思うんですよね。だから1回目の時の人にも来て欲しいし、私たちは、2回目の開催をもっと面白くできるように、自分たちにできることを精一杯やりたいと思っています。

 
 
 

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主催:東京藝術大学音楽学部・大学院国際芸術創造研究科、特定非営利活動法人音まち計画、足立区

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