vol.17|ハサナさん
- 千住だじゃれ音楽祭
- 6 日前
- 読了時間: 5分
今回はインドネシアから留学し、千住だじゃれ音楽祭に学生スタッフとして携わっているハサナさんにお話を聞きました。

◆まずはハサナさんご自身について伺えますか?
名前はイマ・ヒクマトゥル・ハサナといいます。ハサナと呼ばれています。ジャカルタ育ちで、大学の4年間はジョグジャカルタにいました。大学は哲学専攻で、その中で美術を学んでいました。その後はハンドメイドのオンラインショップをしていました。インドネシアにいたときから日本語の歌は少し歌えました。日本の音楽をいくつか聞いていて、歌詞の意味とかは全然わかっていなかったけれど、発音だけで歌っていました。ちゃんと勉強しはじめたのは、日本に来て半年間日本語学校に通うようになってからです。
◆だじゃ研に関わるようになったきっかけを教えてください
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科(GA)に研究生として入学した2022年秋、「音まち」のいくつかのプロジェクトの現場を見学しました。どれも面白かったけれど、その中でだじゃ研の活動の意味が全然わからなくて、もっと知りたいと思いました(笑)。音楽をやっているチームなのはわかったけど、「ピーピーワー」って楽器じゃないものからいろんな音が鳴っていて...よくわからないけど、それが面白いなという印象でした。それからだじゃ研の活動日に参加するようになって、野村さんや小日山さん(※1)、壮朗さん(※2)がインドネシア語で挨拶してくれたことが感動的で、みんなから優しさを感じました。それで、ゼミの熊倉先生に尋ねられ、千住だじゃれ音楽祭の学生担当になりたいですと答えました。
◆もともとは美術の活動をされていたんですね?
そうですね。大学のときは友達とアートコレクティブを結成して、展覧会を企画したり作品を出展したりしていました。でも、コロナ禍に入ってしまいジャカルタに戻りました。ジャカルタでは、ハンドクラフト・ハンドメイドの本(ZINE)を作ったり、絵を描いたりしてオンラインの展覧会を企画しました。作品を販売するだけじゃなくて、オンラインワークショップもやっていたんですが、一人で作品制作するようなアーティスト活動もいいけど、他の人と一緒に作るのも面白いなと思うようになりました。調べていく中で、ソーシャリー・エンゲイジド・アートというのを知り、熊倉先生のアートプロジェクトの英語版の本(※3)に辿り着きました。
◆野村さんやだじゃ研の第一印象はどうでしたか?
野村さんと初めてお会いしたときはすごくアクティブな方だなと思いました。話しながらあちらこちらを歩き回って、アイデアを出しながら急にピアノを弾いたり、また立ったと思ったら今度はピアニカを吹き出したり、遊ぶことが大好きな方なんだなと感じました。新しいことに挑戦していくことを恐れない人ですね。
だじゃ研は、初めて部屋に入ったときに椅子を半円に並べているのに誰も喋っていなくて、円の中心に箱が並んでいたけど、楽器というよりはおもちゃがいっぱい入っているなと思いました。自己紹介のときに感じたのは、一人ひとりのパーソナリティが強くて面白い人たちだなということ。活動の時間になると、これからの予定の話やディスカッションをし続けていて、「結局この箱は何なんだろう、ワークショップでもするのかな?」とずっと気になっていました。セッションが始まってようやく箱の中の楽器をみんなが自然と取り出して、一気にカオスな空間になりました。
最初は戸惑って緊張していましたが、野村さんに「取ってもいいよ」と言われたので、小さいシロフォンを手に取り、恥ずかしながらも頑張って演奏しました。その場にいるだけでもこの空間の面白さを強く感じられました。
◆「サントリーホール サマーフェスティバル 2023」にだじゃ研で参加して、どう映ったでしょうか?
インドネシアで見られるガムランコンサートとはまた違いますね。インドネシアではガムランはアウトドアの音楽なので、室内のような響きはあまり考慮されないです。日本のガムランは音の響きをオーディエンスにとてもきれいに伝えたいというイメージがあります。また、ガムランはクラシックなイメージがあったのですが、「En-gawa」での野村さんのパフォーマンスは、すごくユニークでした。野村さんのプログラムは「ガムラン」と「サントリーホール」が合うようになっているというか。
◆だじゃ研の活動を通して影響はありましたか?
どんなに変なアイデアが生まれたとしても、それを大切にするようになりました。例えば、ある言葉があって、その言葉から良い音や発音に変化することがあるとか、そういう小さなことから遊ぶ力が自分自身にとても大切だと感じました。家にあるものやランダムなもの、例えばアクセサリーや鉄のストローなどを見て、「あ、これ次の活動日に楽器にしよう」と思ったり。
◆だじゃ研のレパートリーで好きな曲はなんですか?
「だ、だじゃれだ、だじゃれだ、だ……」の『ボロボロボレロ』ですね。
◆ハサナさんにとってだじゃ研とは?
ヒヒヒ、、これ難しいですね、でも準備しました(笑)。短いんですけど「ゆるっと混ざり合える、優しくてカオスな空間」です。
◆10月の『キタ!千住の1010人』に向けて意気込みをお願いします!
楽器があってもなくても、一緒に集まって楽しみましょう! そこまで楽器の経験がなかった私がプレッシャーなく参加します! 10月の1010人で会いましょう!
※1 だじゃ研インタビュー Vol.10 参照
※2 だじゃ研インタビュー Vol.13 参照
※3 英語版と日本語版がウェブで公開されています(PDFでダウンロード可能)
“An Overview of Art Projects in Japan: A Society That Co-Creates with Art”
「日本型アートプロジェクトの歴史と現在 1990年→2012年」補遺
Comments